ハーダークルムの空中デッキ
ケーブルカーで急勾配を8分登りつめると、眼下に鳥になったかのような大パノラマが広がる。先端が空中に突き出した「ツヴァイゼーエンシュテッグ」へ立つと、足元から冷たい風が吹き抜け、右に青く澄んだブリエンツ湖、左に深みのあるトゥーン湖が広がる。中央に堂々と座す白銀の三名峰は、夕刻になると茜色の光を浴びて神々しく輝きを変える。どこまでも透き通る山の空気を深く吸い込みながら、ただ無心でこの立体的な絶景を抱きしめたくなる。
エメラルドグリーンの湖面に反射する光、肌を刺す高山の冷気、そして眼前に立ちはだかる白銀のアイガー・メンヒ・ユングフラウ。2つの湖に抱かれた街・インターラーケンは、一歩足を踏み入れるたびに雄大なアルプスの鼓動を感じられる場所だ。日常の喧騒から離れ、五感が澄み渡るような景色を巡る旅に出かけよう。今回は、この地で息をのむ瞬間をもたらしてくれる4つの絶景スポットを紹介する。
ケーブルカーで急勾配を8分登りつめると、眼下に鳥になったかのような大パノラマが広がる。先端が空中に突き出した「ツヴァイゼーエンシュテッグ」へ立つと、足元から冷たい風が吹き抜け、右に青く澄んだブリエンツ湖、左に深みのあるトゥーン湖が広がる。中央に堂々と座す白銀の三名峰は、夕刻になると茜色の光を浴びて神々しく輝きを変える。どこまでも透き通る山の空気を深く吸い込みながら、ただ無心でこの立体的な絶景を抱きしめたくなる。
がたごとに揺れるレトロな赤黄色の登山鉄道に揺られること約50分。標高2000メートルの山頂駅を降りると、そこは高山植物の甘い香りとエーデルワイスが咲き誇る天空の花園だ。整備されたパノラマトレイルを歩けば、可憐な野花の向こうに雄大なアルプスの雪峰群が迫り、放牧された牛の鐘の音(カウベル)が心地よく響き渡る。吹き抜ける澄んだ風を感じながら踏みしめる一歩一歩が、絵画の世界を散歩しているような不思議な幸福感に満ちていく。
波しぶきをあげて滑り出す船の甲板に立つと、ミルキーなコバルトブルーの水面がどこまでも広がっている。水深の深さを物語る鮮やかな湖水は、まるで青い絵の具をそのまま溶かしたかのよう。甲板で冷たい湖風を頬に受けながら見上げれば、両岸から切り立つ断崖と豊かな緑、そしてギースバッハの滝が激しい水音とともに湖へ落ち込んでいく。陸上から眺めるのとは全く違う、水面と同じ目線で対峙する大自然のダイナミズムがここにはある。
標高2970メートル、シルトホルン山頂に位置するこのレストランは、約45分かけてフロアがゆっくりと360度回転する。映画『007』のロケ地としても知られる窓外には、手にとれそうなほど間近に迫る荒々しい岩肌と白銀の世界が広がる。湯気が立つ芳醇なスープやチーズ料理を味わっている間に、流れるように景色が移り変わり、アイガー・メンヒ・ユングフラウの三名峰が目の前を通過していく。世界の名峰をごちそうに過ごす時間は、まさに至福だ。